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バトル

バトルをします。ネタバレ有

キセキ あの日のソビト

映倫のマークあるじゃないですか。細長い丸の中に映倫って書いてあるあれです。この映画のフライヤーではあれをサンプリングして「青春 爽やかすぎ」と書いてあって、これを見てやばいなと思って観に行きました。それは映画を観る理由としてどうかと思うのですが、言うなれば手のひらサイズのプラスチックの箱があって、機械が入ってるっぽいけど何だろうとか思っているところに「それ爆弾だよ」とか言われたら本気でびびるけど、真っ黒のきれいな球体から導火線が出ていてチチチチ言ってるタイプの爆弾は爆発するまで見届けたくなるじゃないですか。そういうことです。

火力を上げるために初日に観ました。初回は寝坊したので間に合わず二回目の上映でした。基本的にこの手の作品は地獄度メーターが振り切るのでよっぽどのことがない限り初日は避けるべきです。私はよっぽどのことがなかったので死にかけました。今後は学習します。

私はグリーンは好きでも嫌いでもないというか芸術として認識していないのでなんというか無なのですが、こういう系は最低限対象へのリスペクトというか、ファンに対する気配りさえあればよくて、そういうのに真面目に文句言うのも野暮なんで基本的には触れないつもりでしたが、その最低限のラインすらクリアする気が微塵も感じられなかったので度肝を抜かれました。ファンなら憤死しても不思議じゃないくらい冒涜してるのに、今のところ死亡例は聞かないですね。

具体的には、グリーンは四人組なのにフィリップ以外いなくていい奴扱い、歌詞はぼーっとしてるフィリップが唐突にノートに殴り書きして完成、曲は兄貴に全投げ、ライブシーンなのにスタジオ録音の音源に吹き替えと、なんというかやる気のなさが凄い。全体的に行動原理とプロセスの説明がないので、謎の行動をする未知の生物を観察している気分になります。

仮にも音楽映画なのに音楽が一番手を抜いていたり、仮にも青春映画なのに誰も成長しなかったりします。存在意義とは?

ただ、実際には二時間程度しか経過していないのに五時間ほどに感じられるので、プラセボ的に覚醒時間を延長して入眠時刻を早め、不眠症の治療に役立てるという用途はあります。しかし患者に多大な負担がかかる。あとルドヴィコ拷問に使うとか。

ここまでのタマは滅多にないので、体験としては非常に貴重です。生涯ワースト候補。強敵でした。ナイスバトル。